第58回

第58回理学療法士国家試験 午後問題23

歩行周期の中で単脚支持となるのはどれか。2つ選べ。

  1. 初期接地
  2. 荷重応答期
  3. 立脚中期
  4. 立脚終期
  5. 前遊脚期

解答解説

正解は 3.立脚中期 4.立脚終期 です。

単脚支持期は、片脚が地面に接地し、もう片脚が遊脚期に入っている間の立脚中期と立脚終期に該当します。この期間は、体重が片脚に全てかかるため、バランス能力が重要です。他の選択肢は両脚が地面に接地している場合や遊脚期に該当します。

各選択肢の解説

  1. 初期接地
    この選択肢は誤りです。
    初期接地では、片脚が接地すると同時に反対脚がまだ地面に接しているため、両脚支持期に含まれます。
  2. 荷重応答期
    この選択肢は誤りです。
    荷重応答期も、片脚が接地して間もない段階で、反対脚がまだ地面に接している両脚支持期です。
  3. 立脚中期
    この選択肢が正解です。
    立脚中期では、片脚が全ての体重を支持し、反対脚は遊脚期に入っているため、単脚支持期に該当します。
  4. 立脚終期
    この選択肢が正解です。
    立脚終期でも片脚が体重を支持しており、反対脚は遊脚期にあるため、単脚支持期に該当します。
  5. 前遊脚期
    この選択肢は誤りです。
    前遊脚期は、反対脚が体重を支持しているため、単脚支持期には該当しません。

ワンポイントアドバイス

歩行周期では、単脚支持期と両脚支持期を区別することが重要です。片脚での支持が求められる立脚中期と立脚終期は、バランス機能や筋力が問われる場面です。歩行解析の基本を理解しておくことで、臨床での評価や指導に役立てられます。解しましょう。