第58回

第58回理学療法士国家試験 午前問題67

血糖を上昇させる作用のあるホルモンはどれか。2つ選べ。

  1. アドレナリン
  2. アルドステロン
  3. カルシトニン
  4. グルカゴン
  5. パラトルモン

解答解説

正解は1.アドレナリン4.グルカゴンです。

血糖値の上昇には、アドレナリン(副腎髄質から分泌)やグルカゴン(膵臓α細胞から分泌)が関与します。これらはグリコーゲン分解や糖新生を促進します。他の選択肢のホルモンは血糖値の上昇には直接関与しません。

各選択肢の解説

  1. アドレナリン
    この選択肢が正解です。アドレナリンは副腎髄質から分泌され、肝臓でのグリコーゲン分解を促進し、血糖値を上昇させます。
  2. アルドステロン
    この選択肢は誤りです。アルドステロンは副腎皮質から分泌され、ナトリウム再吸収とカリウム排泄を促進しますが、血糖値には影響しません。
  3. カルシトニン
    この選択肢は誤りです。カルシトニンは甲状腺から分泌され、血中カルシウム濃度を低下させますが、血糖値に関与しません。
  4. グルカゴン
    この選択肢が正解です。グルカゴンは膵臓α細胞から分泌され、肝臓でのグリコーゲン分解と糖新生を促進し、血糖値を上昇させます。
  5. パラトルモン
    この選択肢は誤りです。パラトルモンは副甲状腺から分泌され、血中カルシウム濃度を上昇させる作用がありますが、血糖値には影響しません。

ワンポイントアドバイス

血糖値を上昇させるホルモンはアドレナリン、グルカゴン、コルチゾールが代表的です。一方、インスリンは血糖値を低下させる唯一のホルモンです。