標準的な体格の成人における松葉杖の調整で正しいのはどれか。
- a: 1横指、b: 10度
- a: 1横指、b: 45度
- a: 3横指、b: 30度
- a: 3横指、b: 45度
- a: 5横指、b: 30度
解答解説
正解は3. a: 3横指、b: 30度です。
松葉杖を適切に調整するためには、次の基準を守ることが重要です:
- a:脇窩から杖上端までの距離は約3横指分
脇窩に近すぎると圧迫によって神経や血管が損傷するリスクがあります。余裕を持たせるために約3横指分の距離を確保します。 - b:肘の屈曲角度は約30度
杖を握った際、肘が約30度に屈曲していることで、杖を押しながら移動する際の力を効率的に発揮できます。肘の角度が小さすぎると力を入れづらく、大きすぎると支えが不安定になります。
各選択肢の解説
- a:1横指、b:10度
この選択肢は誤りです。
脇窩と杖上端の間が1横指では近すぎて、脇窩の神経や血管を圧迫する可能性があります。また、肘の屈曲角度10度では杖の操作が非常に難しくなります。 - a:1横指、b:45度
この選択肢は誤りです。
脇窩との距離が1横指と近すぎる点が不適切です。また、肘の屈曲角度45度では、力の効率が悪く、長時間の使用に向きません。 - a:3横指、b:30度
この選択肢が正解です。
脇窩から杖上端まで3横指分の距離を確保し、肘を30度屈曲させる調整が最も標準的で安全です。 - a:3横指、b:45度
この選択肢は誤りです。
脇窩からの距離は適切ですが、肘の屈曲角度が45度では効率的に力を入れることが難しく、不安定になりやすいです。 - a:5横指、b:30度
この選択肢は誤りです。
脇窩からの距離が5横指では離れすぎており、安定性が低下します。肘の屈曲角度は適切ですが、脇窩との距離が不適切です。
ワンポイントアドバイス
松葉杖の調整では、脇窩と杖上端の間に3横指の距離を確保し、肘の屈曲角度を30度にすることが基本です。これにより、長時間使用しても安定性と安全性を維持できます。適切な調整を行うことで、神経圧迫や転倒のリスクを回避できます。しょう。これらの設定により、患者の安全性と効率的な支持が確保されます。