肝不全でみられるのはどれか。
- 脳炎
- 裂肛
- 腹水貯留
- 血小板増加
- 高アルブミン血症
解答解説
正解は3.腹水貯留です。
肝不全では肝臓機能の低下により、門脈圧亢進やアルブミン産生低下が生じます。これにより血管外への液体漏出が進み、腹水や浮腫が出現します。また、アンモニアの代謝障害による肝性脳症も特徴的です。
各選択肢の解説
- 脳炎
この選択肢は誤りです。肝不全では、脳炎ではなく肝性脳症が見られます。 - 裂肛
この選択肢は誤りです。裂肛は便秘や排便時の負担によるもので、肝不全に直接関連しません。 - 腹水貯留
この選択肢が正解です。肝不全では、低アルブミン血症や門脈圧亢進により腹水がたまりやすくなります。 - 血小板増加
この選択肢は誤りです。肝不全では血小板数が減少することが一般的です(脾腫や血小板の破壊が関与)。 - 高アルブミン血症
この選択肢は誤りです。肝不全では低アルブミン血症が特徴です。
ワンポイントアドバイス
肝不全の代表的な症状には、腹水、黄疸、肝性脳症、出血傾向(血小板減少)があります。肝機能低下による代謝障害と門脈圧亢進を押さえておきましょう。