糖尿病性神経障害に特徴的な所見はどれか。
- 急激な発症
- 自律神経過反射
- 深部腱反射の亢進
- 下肢の靴下型感覚障害
- 近位筋優位の筋力低下
解答解説
正解は4.下肢の靴下型感覚障害です。
糖尿病性神経障害は末梢神経障害の一種で、初期症状として感覚障害が多くみられます。特に、手袋型または靴下型の感覚障害が特徴的で、痛みやしびれが広範囲に及びます。
各選択肢の解説
- 急激な発症
この選択肢は誤りです。糖尿病性神経障害は通常進行が緩徐であり、急激な発症はまれです。 - 自律神経過反射
この選択肢は誤りです。糖尿病性神経障害では、自律神経障害が見られることがありますが、過反射ではなく低下や異常が主です。 - 深部腱反射の亢進
この選択肢は誤りです。糖尿病性神経障害では、深部腱反射は低下することが多いです。 - 下肢の靴下型感覚障害
この選択肢が正解です。糖尿病性神経障害では、靴下型の分布で感覚障害が現れることが典型的です。 - 近位筋優位の筋力低下
この選択肢は誤りです。筋力低下は遠位筋から始まり、近位筋優位ではありません。
ワンポイントアドバイス
糖尿病性神経障害の典型的な症状には、感覚障害(靴下型・手袋型)、深部腱反射の低下、自律神経症状があります。進行性かつ慢性的な経過を辿る点を押さえましょう。