第58回

第58回理学療法士国家試験 午前問題93

ビタミンと欠乏時の症候との組合せで正しいのはどれか。

  1. ビタミン A – 舌炎
  2. ビタミン B1 – 皮下出血
  3. ビタミン C – 末梢神経障害
  4. ビタミン D – 骨粗鬆症
  5. ビタミン K – 壊血病

解答解説

正解は4.ビタミン D – 骨粗鬆症です。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の形成に重要な役割を果たします。欠乏すると骨軟化症や骨粗鬆症の原因になります。

各選択肢の解説

  1. ビタミン A – 舌炎
    この選択肢は誤りです。ビタミンAの欠乏は夜盲症や乾燥性角結膜炎を引き起こします。舌炎はビタミンB群の欠乏で見られます。
  2. ビタミン B1 – 皮下出血
    この選択肢は誤りです。ビタミンB1欠乏では脚気やウェルニッケ脳症が発生します。皮下出血はビタミンC欠乏の壊血病で見られます。
  3. ビタミン C – 末梢神経障害
    この選択肢は誤りです。ビタミンCの欠乏は壊血病が特徴であり、末梢神経障害は関連がありません。
  4. ビタミン D – 骨粗鬆症
    この選択肢が正解です。ビタミンDの欠乏によりカルシウム代謝が障害され、骨粗鬆症や骨軟化症が発生します。
  5. ビタミン K – 壊血病
    この選択肢は誤りです。ビタミンK欠乏は血液凝固障害を引き起こし、皮下出血や出血傾向がみられます。壊血病はビタミンC欠乏による症状です。

ワンポイントアドバイス

ビタミン欠乏症の症候を整理して覚えましょう。特にビタミンDは骨粗鬆症や骨軟化症に関連し、試験頻出のポイントです。