予防医学に関する組合せで正しいのはどれか。
- 一次予防 褥瘡対策
- 二次予防 人間ドック
- 二次予防 ワクチン接種
- 三次予防 肺がん検診
- 三次予防 透析患者の運動療法
解答解説
正解は 2. 二次予防 人間ドック および 5. 三次予防 透析患者の運動療法 です。
解説
予防医学は、疾患の発症予防、早期発見・治療、再発防止や障害の進行抑制を目指す医学の一分野です。その段階は以下のように分類されます。
一次予防
疾患の発症を未然に防ぐための介入。
例:健康教育、生活習慣改善、ワクチン接種など。
二次予防
疾患の早期発見と早期治療を目的とする介入。
例:人間ドック、がん検診、健康診断など。
三次予防
疾患の進行防止や再発予防、後遺症の悪化防止、リハビリテーションを目的とする介入。
例:透析患者への運動療法、慢性疾患患者への管理など。
各選択肢の解説
- 一次予防 褥瘡対策
褥瘡対策は、発症している患者に対するケアや治療が主であり、三次予防に該当します。この選択肢は誤りです。 - 二次予防 人間ドック(正解)
人間ドックは疾患の早期発見・早期治療を目的としており、二次予防に該当します。この選択肢が正解です。 - 二次予防 ワクチン接種
ワクチン接種は疾患の発症を予防する一次予防に該当します。この選択肢は誤りです。 - 三次予防 肺がん検診
肺がん検診は、疾患の早期発見を目的としているため、二次予防に該当します。この選択肢は誤りです。 - 三次予防 透析患者の運動療法(正解)
透析患者に対する運動療法は、疾患の進行防止や生活の質(QOL)の改善を目指した三次予防に該当します。この選択肢が正解です。
ワンポイントアドバイス
予防医学では、一次予防が疾患の発症を防ぐ「予防策」、二次予防が疾患を「早期に見つけるための検査」、三次予防が「発症後の進行防止やリハビリ」と覚えておくと整理しやすいです。医療・リハビリテーション分野では、三次予防が患者の生活の質向上に直結するため、重要な取り組みとなります。