ACT(assertive community treatment)について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 医師を中心としたチームを組む。
- 毎日24時間のサービス提供体制である。
- 短時間であっても頻回に利用者への訪問を行う。
- スタッフ1人当たりのケースを50人程度にする。
- 地域生活が安定した軽度の精神障害者を対象とする。
解答解説
正解は2. 毎日24時間のサービス提供体制であると3. 短時間であっても頻回に利用者への訪問を行うです。
解説
- 医師を中心としたチームを組む
ACTは多職種による包括的なチームで構成されますが、医師を中心とするわけではなく、精神保健福祉士や看護師など多様な職種が連携して行います。この選択肢は誤りです。 - 毎日24時間のサービス提供体制である
ACTの特徴の1つは、24時間365日対応可能な体制を構築し、緊急時にも対応することです。この選択肢は正しいです。 - 短時間であっても頻回に利用者への訪問を行う
ACTは訪問型のサービスを重視し、利用者のニーズに応じて頻繁に訪問を行います。短時間の訪問であっても支援を行うことが基本です。この選択肢は正しいです。 - スタッフ1人当たりのケースを50人程度にする
ACTでは1人当たりのケース数を少なくし、きめ細やかな支援を行います。通常、スタッフ1人当たりのケース数は10~15人程度です。この選択肢は誤りです。 - 地域生活が安定した軽度の精神障害者を対象とする
ACTの対象は、むしろ地域生活が不安定で支援が必要な重度の精神障害者です。軽度の障害者は対象ではありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
ACTは、地域での自立生活を目指す重度の精神障害者を支えるための包括的な支援モデルです。24時間対応や頻回の訪問が特徴であり、従来の外来型治療では支援が難しいケースに特化しています。この支援モデルの基本的な特徴を理解しましょう。