ASIAの評価法における脊髄の髄節とその感覚支配領域検査ポイントの組合せで正しいのはどれか。
- C5 ─── 鎖骨上窩
- T7 ─── 脾
- T12 ─── 鼠径靱帯の中点
- L5 ─── 足関節内果
- S4 ─── 膝窩
解答解説
正解は3です。
ASIA(American Spinal Injury Association)による評価法では、脊髄の各髄節に対応する感覚支配領域を明確にしており、T12の感覚支配領域は鼠径靱帯の中点です。このポイントで感覚検査を行い、感覚機能の障害部位を評価します。
選択肢の解説
- C5 ─── 鎖骨上窩
誤りです。C5の感覚支配領域は上腕外側部(肩の上部)に位置します。鎖骨上窩はC5の感覚支配ではありません。 - T7 ─── 脾
誤りです。T7の感覚支配領域は剣状突起の高さに位置します。「脾」は解剖学的位置を指しており、感覚支配領域とは関係がありません。 - T12 ─── 鼠径靱帯の中点
正解です。T12の感覚支配領域は鼠径靱帯の中点であり、ASIA評価において適切な検査ポイントです。 - L5 ─── 足関節内果
誤りです。L5の感覚支配領域は足の背側(第1足趾と第2足趾の間)です。足関節内果はL4の感覚支配領域です。 - S4 ─── 膝窩
誤りです。S4の感覚支配領域は肛門周囲です。膝窩はL3またはL4の感覚支配領域に該当します。
ワンポイントアドバイス
ASIA評価法では、各髄節の感覚検査ポイントを明確に覚えることが重要です。特に、鼠径靱帯(T12)、剣状突起(T7)、足背(L5)などの具体的な解剖学的ランドマークを正確に把握しておくと、試験問題に対応しやすくなります。