32歳の女性。下痢症状の後に四肢の脱力が出現したGuillain-Barré症候群で、入院2週後のGuillain-Barré障害スコアが5(人工呼吸管理)であった。グラフは表の3項目の合計点と歩行の関係を示す。この患者が発症6か月後に歩行不可能な確率はどれか。
- 20%
- 30%
- 60%
- 80%
- 90%
解答解説
正解は3. 60%です。
解説
患者の情報に基づいて表から点数を合計します。
- 年齢:32歳(40歳以下なので0点)
- 発症に先立つ下痢:あり(1点)
- 入院2週後のGuillain-Barré障害スコア:5(5点)
これを合計すると6点になります。
次に、グラフを見ると、合計点が6点の場合の発症6か月後に歩行不可能な確率は約60%であることがわかります。したがって正解は3. 60%です。
選択肢の解説
- 20%(誤り)
合計点が1〜2点の場合に該当します。この患者の合計点は6点なので該当しません。 - 30%(誤り)
合計点が3〜4点の場合に該当します。この患者の合計点は6点なので該当しません。 - 60%(正解)
グラフより、合計点が6点の場合の歩行不可能な確率は約60%であるため、正解です。 - 80%(誤り)
合計点が6点よりも高い場合(7点付近)に該当します。この患者の点数は6点なので該当しません。 - 90%(誤り)
合計点が最大の7点の場合に該当します。この患者の点数は6点なので該当しません。
ワンポイントアドバイス
Guillain-Barré症候群の予後予測では、初期の臨床スコア(障害スコアや下痢などの前駆症状)が非常に重要です。歩行不可能率を判断する際には、スコアを正確に合計し、対応する確率をグラフから正確に読み取る力を養いましょう。