皮膚の侵害受容器はどれか。
- 毛包受容体
- Pacini小体
- Ruffini終末
- 自由神経終末
- Meissner小体
解答解説
正解は4です。
自由神経終末は、皮膚の侵害受容器(痛みを感知する受容器)として機能します。これらは痛覚や温度覚、さらには一部の触覚を感知します。侵害受容器は、強い機械的刺激、極端な温度変化、または化学的刺激による組織損傷の可能性を検出するために重要な役割を果たします。
選択肢の解説
- 毛包受容体
誤りです。毛包受容体は毛包周囲に存在し、毛の動きに反応する触覚受容器です。侵害受容器ではありません。 - Pacini小体
誤りです。Pacini小体は深部触覚(振動や圧力の変化)を感知する受容器で、侵害受容には関与しません。 - Ruffini終末
誤りです。Ruffini終末は皮膚の伸展や持続的な圧力を感知しますが、痛覚の受容器ではありません。 - 自由神経終末
正解です。自由神経終末は侵害受容器として機能し、痛みや極端な温度を感知します。また、これらは皮膚の浅層に広がり、組織損傷や有害な刺激を検出する重要な役割を果たします。 - Meissner小体
誤りです。Meissner小体は皮膚の浅い部分にあり、軽い触覚や振動(低周波)を感知する受容器です。侵害受容には関与しません。
ワンポイントアドバイス
侵害受容器である自由神経終末は、組織損傷を感知して痛覚を生じさせる重要な役割を担っています。他の皮膚受容器(Meissner小体やPacini小体など)は、触覚や圧覚、振動覚に特化しているため、役割の違いを明確に覚えておきましょう。