第54回

第54回理学療法士国家試験 午後問題70

眼球運動を行う筋はどれか。

  1. 外側翼突筋
  2. 眼輪筋
  3. 頰筋
  4. 前頭筋
  5. 内側直筋

解答解説

正解は5です。

内側直筋は眼球を動かす筋肉の一つで、眼球運動を担います。この筋は動眼神経(第3脳神経)の支配を受け、眼球を内側(鼻側)に引き寄せる働きをします。眼球運動を行う筋肉は直筋群(上直筋、下直筋、内側直筋、外側直筋)と斜筋群(上斜筋、下斜筋)で構成されています。

選択肢の解説

  1. 外側翼突筋
    誤りです。外側翼突筋は咀嚼筋の一つで、下顎を前方へ動かす機能を持ちますが、眼球運動には関与しません。
  2. 眼輪筋
    誤りです。眼輪筋は眼瞼を閉じる筋肉で、顔面神経(第7脳神経)の支配を受けますが、眼球運動には関与しません。
  3. 頰筋
    誤りです。頰筋は口を閉じたり、口腔内の空気を調整する筋肉で、眼球運動には関与しません。
  4. 前頭筋
    誤りです。前頭筋は眉毛を引き上げる筋肉で、表情筋の一部です。眼球運動には関与しません。
  5. 内側直筋
    正解です。内側直筋は動眼神経の支配を受け、眼球を内側に動かす役割を担っています。眼球運動を行う外眼筋の一つです。

ワンポイントアドバイス

眼球運動を行う筋肉には、直筋群(上直筋、下直筋、内側直筋、外側直筋)と斜筋群(上斜筋、下斜筋)があります。それぞれの役割と神経支配(動眼神経、滑車神経、外転神経)を整理して覚えると、試験での迷いを減らせます。