嚥下中枢が存在する部位はどれか。
- 赤核
- 中脳
- 小脳
- 橋
- 延髄
解答解説
正解は5です。
嚥下中枢は延髄に存在します。嚥下中枢は、食物や液体を口腔から食道に安全に送り込む一連の運動を制御する重要な役割を担っています。この中枢は、複数の脳神経(舌咽神経、迷走神経、舌下神経など)を介して咽頭や食道の筋肉を調整し、嚥下運動を滑らかに進めます。
選択肢の解説
- 赤核
誤りです。赤核は中脳に存在し、主に運動機能の調整や四肢の筋緊張に関与しますが、嚥下中枢とは関係ありません。 - 中脳
誤りです。中脳は視覚や聴覚反射、および姿勢制御に関連する機能を持ちますが、嚥下中枢は存在しません。 - 小脳
誤りです。小脳は運動の調整やバランスの維持を担いますが、嚥下中枢は含まれません。 - 橋
誤りです。橋は呼吸や睡眠覚醒の調整に重要ですが、嚥下中枢は延髄に位置しています。 - 延髄
正解です。延髄は嚥下中枢を含む重要な部位であり、呼吸中枢や循環中枢も存在する生命維持に不可欠な部分です。嚥下中枢は舌咽神経や迷走神経を介して咽頭や食道の運動を制御します。
ワンポイントアドバイス
嚥下中枢は延髄に位置し、嚥下運動を滑らかに調整する役割を持っています。また、嚥下は意識的運動と反射的運動が組み合わさった複雑な機能です。延髄が生命維持に直結する重要な役割を持つことを理解しておくと、関連する知識を整理しやすくなります。