線維素溶解に働くのはどれか。
- アルブミン
- グロブリン
- トロンビン
- フィブリン
- プラスミン
解答解説
正解は5です。
プラスミンは、線維素溶解(フィブリン溶解)に働く酵素です。プラスミンはフィブリンを分解して血栓を溶解する役割を果たし、血液の正常な流れを維持します。線維素溶解系は血栓形成後に過剰な凝固を防ぐための重要な仕組みです。
選択肢の解説
- アルブミン
誤りです。アルブミンは血漿タンパク質の一つで、主に浸透圧の維持や物質の運搬に関与しますが、線維素溶解には関与しません。 - グロブリン
誤りです。グロブリンは免疫反応や物質運搬に関与するタンパク質ですが、線維素溶解には直接的な役割はありません。 - トロンビン
誤りです。トロンビンは血液凝固に関与する酵素で、フィブリノーゲンをフィブリンに変換します。線維素溶解には関与しません。 - フィブリン
誤りです。フィブリンは血栓の主要成分で、血液凝固の最終産物です。線維素溶解の過程では、プラスミンによって分解される対象となります。 - プラスミン
正解です。プラスミンは線維素溶解系の主役であり、血栓のフィブリンを分解して血流を再開させる重要な酵素です。
ワンポイントアドバイス
線維素溶解系の役割は、血栓を溶解して血液の流れを回復することです。プラスミンはフィブリンを分解し、その活動を制御する物質(プラスミノーゲンアクチベーターやプラスミンインヒビター)も存在します。この仕組みを理解することで、凝固と溶解のバランスを把握できます。