副交感神経線維を含むのはどれか。2つ選べ。
- 動眼神経
- 滑車神経
- 内耳神経
- 迷走神経
- 舌下神経
解答解説
正解は1と4です。
動眼神経(第3脳神経)と迷走神経(第10脳神経)は、副交感神経線維を含んでいます。これらは副交感神経系の重要な構成要素であり、動眼神経は眼の瞳孔括約筋や毛様体筋を支配し、迷走神経は胸腹部の内臓(心臓、肺、胃腸など)の機能を調節します。
選択肢の解説
- 動眼神経
正解です。動眼神経には副交感神経線維が含まれており、瞳孔括約筋を収縮させて瞳孔を縮小(縮瞳)させ、毛様体筋を収縮させて水晶体を厚くする(近くを見る調節)役割があります。 - 滑車神経
誤りです。滑車神経(第4脳神経)は上斜筋を支配する運動神経で、副交感神経線維を含みません。 - 内耳神経
誤りです。内耳神経(第8脳神経)は聴覚と平衡感覚を司る感覚神経であり、副交感神経線維は含まれていません。 - 迷走神経
正解です。迷走神経は副交感神経系の主要な神経で、心臓や肺、胃腸など多くの内臓の活動を調節します。これにより、心拍数の減少や消化促進が行われます。 - 舌下神経
誤りです。舌下神経(第12脳神経)は舌の運動を司る運動神経で、副交感神経線維は含まれていません。
ワンポイントアドバイス
副交感神経線維を含む脳神経は動眼神経(第3脳神経)、顔面神経(第7脳神経)、舌咽神経(第9脳神経)、迷走神経(第10脳神経)の4つです。この分類を覚えておくと、試験での迷いが少なくなります。