視覚伝導路に含まれるのはどれか。
- 下垂体
- 松果体
- 乳頭体
- 扁桃体
- 外側膝状体
解答解説
正解は5です。
視覚伝導路は、光刺激が網膜で受容されてから視覚中枢に伝えられるまでの経路を指します。この経路には、網膜、視神経、視交叉、視索、外側膝状体(視床の一部)、視放線、視覚野(後頭葉)が含まれます。外側膝状体は、視覚情報を中継し、適切な処理を行う重要な部位です。
選択肢の解説
- 下垂体
誤りです。下垂体は視覚伝導路には含まれませんが、視交叉のすぐ下に位置しており、下垂体腫瘍が視交叉を圧迫することで視野障害を引き起こすことがあります。 - 松果体
誤りです。松果体はメラトニン分泌に関与し、体内時計の調整に重要ですが、視覚伝導路には含まれません。 - 乳頭体
誤りです。乳頭体は辺縁系に属し、記憶に関与する構造です。視覚伝導路には含まれません。 - 扁桃体
誤りです。扁桃体は感情や記憶の処理に関与する構造で、視覚伝導路には含まれません。ただし、感情に関連した視覚情報の処理には間接的に関与する可能性があります。 - 外側膝状体
正解です。外側膝状体は視覚伝導路の中継点であり、網膜からの視覚情報を視覚野に送る役割を担います。
ワンポイントアドバイス
視覚伝導路は、網膜 → 視神経 → 視交叉 → 視索 → 外側膝状体 → 視放線 → 視覚野という流れをたどります。各部位の機能とその位置を正確に把握しておくことで、視覚系の障害や関連する疾患の理解に役立ちます。