第54回理学療法士国家試験　午後問題49

地域包括支援センターへの配置が義務付けられている職種はどれか。

1. 看護師
2. 理学療法士
3. 作業療法士
4. 言語聴覚士
5. 主任介護支援専門員

解答解説

正解は5です。

地域包括支援センターは、高齢者が住み慣れた地域で生活を続けられるよう支援する拠点であり、主任介護支援専門員の配置が義務付けられています。この職種はケアマネジメントの専門家として、介護予防ケアプランの作成や相談業務を担当します。ほかにも、社会福祉士や保健師が必須配置とされ、チームで包括的な支援を行います。

選択肢の解説

1. 看護師
   誤りです。看護師は地域包括支援センターに配置される場合もありますが、義務付けられているのは保健師です。保健師は健康や介護予防に関する支援を行います。
2. 理学療法士
   誤りです。理学療法士の配置は義務ではありません。ただし、必要に応じて介護予防プログラムやリハビリテーションに関わる場合があります。
3. 作業療法士
   誤りです。作業療法士も地域包括支援センターに配置されることはありますが、配置が義務付けられている職種ではありません。
4. 言語聴覚士
   誤りです。言語聴覚士も同様に、配置が義務付けられている職種ではありません。必要に応じて連携する専門職として関わります。
5. 主任介護支援専門員
   正解です。主任介護支援専門員は、介護予防支援を専門的に担当する重要な役割を持ち、地域包括支援センターへの配置が義務付けられています。

ワンポイントアドバイス

地域包括支援センターの配置職種として、保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員の3職種が必須です。この体制は、医療・介護・福祉の統合的な支援を提供するために設けられています。配置義務と連携する専門職を区別して覚えましょう。