Perthes病で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 女子に多い。
- 大腿骨頭の阻血性壊死である。
- 発症年齢が高いほど予後が良い。
- 免荷を目的とした装具療法が行われる。
- 片側性に比べ両側性に発症することが多い。
解答解説
正解は2と4です。
Perthes病は、大腿骨頭への血流が遮断されることで生じる阻血性壊死が原因です。治療では、壊死した骨頭が修復されるまでの間、免荷を目的とした装具療法や運動療法が行われます。特に成長期の子どもに発症しやすく、男子に多い疾患です。
選択肢の解説
- 女子に多い。
誤りです。Perthes病は男子に多い疾患です。男女比は約4:1とされ、男子に多発する特徴があります。 - 大腿骨頭の阻血性壊死である。
正解です。Perthes病は大腿骨頭の一部が壊死する疾患で、これにより骨の変形や運動制限が引き起こされます。血流が回復すると壊死部分は再構築されますが、治療による経過観察が必要です。 - 発症年齢が高いほど予後が良い。
誤りです。Perthes病は発症年齢が低いほど予後が良いとされています。年齢が高いほど骨頭の再生能力が低下し、変形のリスクが増します。 - 免荷を目的とした装具療法が行われる。
正解です。Perthes病の治療には、免荷を目的とした装具療法が重要です。壊死部分に過度な負担をかけないようにし、関節を適切に保護しながら治癒を促進します。 - 片側性に比べ両側性に発症することが多い。
誤りです。Perthes病は通常片側性で発症することが多く、両側性は約10〜15%程度に限られます。
ワンポイントアドバイス
Perthes病は、特に男子の子どもに多い疾患であり、治療では免荷と骨頭の再構築を重視します。発症年齢が低いほど骨頭の修復能力が高いため、予後が良いことを覚えておきましょう。また、片側性が主である点も試験における注意点です。