疼痛の評価に用いられるのはどれか。2つ選べ。
- face scale
- MAS
- SLTA
- VAS
- WCST
解答解説
正解は1と4です。
疼痛評価において、face scale(顔スケール)とVAS(Visual Analogue Scale)はいずれも広く用いられます。face scaleは幼児や認知機能が低下した患者でも使用可能で、顔の表情を用いて痛みの強さを評価します。VASは患者が主観的に感じる痛みの強さを直線上で表す方法で、簡便かつ汎用性が高い評価ツールです。
選択肢の解説
- face scale
正解です。face scaleは、患者に複数の顔のイラストを提示し、その表情を選ばせることで痛みの強さを評価するツールです。特に、言語表現が難しい幼児や認知機能低下のある患者に有効です。 - MAS
誤りです。MAS(Modified Ashworth Scale)は、筋緊張(痙縮)の評価スケールです。疼痛評価では使用しません。 - SLTA
誤りです。SLTA(Standard Language Test of Aphasia)は、失語症の評価に用いられる検査です。疼痛の評価には関連しません。 - VAS
正解です。VAS(Visual Analogue Scale)は、痛みの強さを0(痛みがない)から10(最悪の痛み)までの間で患者に評価してもらう方法です。主観的な痛みを数値化する際に広く用いられています。 - WCST
誤りです。WCST(Wisconsin Card Sorting Test)は、認知機能を評価する検査で、疼痛の評価には用いません。
ワンポイントアドバイス
疼痛評価ツールには、患者の年齢や理解能力に応じて適切なものを選ぶことが重要です。face scaleは視覚的で直感的、VASは簡便で幅広い患者に使用可能です。疼痛評価は主観的要素が強いため、評価結果を多角的に捉えることも意識しましょう。