集合管における尿の濃縮に関わるホルモンはどれか。
- グルカゴン
- メラトニン
- オキシトシン
- パラトルモン
- アルドステロン
解答解説
正解は5. アルドステロンです。
解説
集合管におけるアルドステロンの役割
アルドステロンは、副腎皮質から分泌されるホルモンで、腎臓の集合管や遠位尿細管に作用してナトリウムの再吸収とカリウムの排出を促進します。これにより、水分がナトリウムとともに再吸収され、尿が濃縮されます。また、体液量と血圧の調節にも寄与します。
他のホルモンと腎機能との関連
- グルカゴン(誤り)
- グルカゴンは膵臓から分泌され、主に肝臓でのグリコーゲン分解や血糖値上昇に関与します。腎機能や尿濃縮とは無関係です。
- メラトニン(誤り)
- メラトニンは松果体から分泌され、睡眠・覚醒リズムの調節に関与します。尿濃縮には関与しません。
- オキシトシン(誤り)
- オキシトシンは視床下部で合成され、下垂体後葉から分泌されます。主に子宮収縮や乳汁分泌に関与し、尿濃縮とは関係ありません。
- パラトルモン(誤り)
- パラトルモン(PTH)は副甲状腺から分泌され、カルシウム代謝の調節に関与します。腎臓に作用してカルシウムの再吸収を促進しますが、尿濃縮には直接関与しません。
- アルドステロン(正解)
- アルドステロンは腎臓の集合管でナトリウム再吸収を増加させ、それに伴う水の再吸収を促進し、尿を濃縮します。
ワンポイントアドバイス
腎臓に作用する主要なホルモンを整理して覚えましょう:
- アルドステロン:ナトリウム再吸収、カリウム排泄促進(集合管、遠位尿細管)。
- バソプレシン(抗利尿ホルモン):水の再吸収促進(集合管)。
- パラトルモン:カルシウム再吸収促進(遠位尿細管)。
これにより、尿の濃縮や腎機能に関連するホルモンを的確に理解できます。