身体計測で正しいのはどれか。
- 体重の測定は午後6時ころが望ましい。
- 身長は両足前方を開角せずに測定する。
- 胸囲は安静呼吸の呼気の終わりに測定する。
- 棘果長は上前腸骨棘から外果までの長さを測定する。
- 手長は尺骨茎状突起から第3指先端までの長さを測定する。
解答解説
正解は3です。
胸囲測定は、安静時の呼吸の状態を評価するため、呼気の終わりに測定することが基本です。これにより、呼吸運動による胸郭の変化を抑え、安定した計測値が得られます。他の選択肢には誤りが含まれており、それぞれ理由が異なります。
選択肢の解説
- 体重の測定は午後6時ころが望ましい。
誤りです。体重測定は午前中、起床後で排尿・排便を済ませた状態で行うのが望ましいです。この時間帯は水分摂取や活動による変動が少なく、安定した値が得られるためです。 - 身長は両足前方を開角せずに測定する。
誤りです。身長測定では、両足を軽く開いて立ち、体重を均等にかけた状態で行います。両足を完全に閉じたり、開角せずに測定すると姿勢が不安定になり、誤差が生じることがあります。 - 胸囲は安静呼吸の呼気の終わりに測定する。
正解です。胸囲測定は、安静呼吸で最も安定した状態である呼気の終わりに行うことが推奨されます。これにより、胸郭の動きによる影響を最小限に抑えることができます。 - 棘果長は上前腸骨棘から外果までの長さを測定する。
誤りです。棘果長は、上前腸骨棘から内果までの長さを測定します。この計測は下肢の長さを評価する際に用いられる重要な指標です。 - 手長は尺骨茎状突起から第3指先端までの長さを測定する。
誤りです。手長は、橈骨茎状突起から第3指先端までの長さを測定します。手の大きさを測定する際に重要な部位が異なっています。
ワンポイントアドバイス
身体計測は基準通りに正確に行うことが重要です。例えば、体重は朝測定、身長は適切な姿勢で実施、胸囲測定は呼気時に行うことを覚えておきましょう。また、各部位の計測点(例: 棘果長や手長)は試験で問われやすいため、正確な位置を確認しておくことが必要です。