鉄棒に肩関節屈曲 90°、肘関節屈曲 90°の肢位で懸垂している状態からゆっくりと体を下降させているとき、遠心性収縮をする筋はどれか。
- 棘上筋
- 広背筋
- 烏口腕筋
- 三角筋前部
- 大胸筋鎖骨部
解答解説
正解は2.広背筋です。
懸垂で体を下降させる動作は、引き上げ時に主動筋として働く筋が遠心性収縮を行って制御します。広背筋は肩関節の伸展・内転を担う主要な筋で、下降時にはこの筋が遠心性収縮で動作を制御します。
各選択肢の解説
- 棘上筋
この選択肢は誤りです。棘上筋は肩関節の外転の補助を担いますが、この動作には主に関与しません。 - 広背筋
この選択肢が正解です。広背筋は肩関節の伸展や内転を担い、懸垂中の下降動作で遠心性収縮を行います。 - 烏口腕筋
この選択肢は誤りです。烏口腕筋は肩関節の屈曲と内転に関与し、この動作には寄与しません。 - 三角筋前部
この選択肢は誤りです。三角筋前部は肩関節の屈曲に作用し、懸垂中の下降動作には関与しません。 - 大胸筋鎖骨部
この選択肢は誤りです。大胸筋鎖骨部は肩関節の屈曲と内旋を担い、広背筋と逆の動きに作用します。
ワンポイントアドバイス
遠心性収縮は、筋が伸張されながら力を発揮する状態を指します。懸垂の下降局面では、広背筋、大円筋、上腕二頭筋などが遠心性収縮を行う点を押さえておきましょう。