動脈と脈拍の触知部位との組合せで正しいのはどれか。
- 浅側頭動脈 ―――― 外耳孔の後方
- 総頸動脈 ―――― 胸鎖乳突筋の外縁
- 上腕動脈 ―――― 上腕遠位部の上腕二頭筋腱の外側
- 大腿動脈 ―――― 鼠径部の腸腰筋の外側
- 足背動脈 ―――― 足背の長母指伸筋腱と長指伸筋腱の間
解答解説
正解は5. 足背動脈 ―――― 足背の長母指伸筋腱と長指伸筋腱の間です。
解説
- 浅側頭動脈 ―――― 外耳孔の後方
浅側頭動脈は耳前部(外耳孔の前方)で触知します。外耳孔の後方ではありません。この選択肢は誤りです。 - 総頸動脈 ―――― 胸鎖乳突筋の外縁
総頸動脈は胸鎖乳突筋の前縁で触知するため、「外縁」は誤りです。この選択肢は不適切です。 - 上腕動脈 ―――― 上腕遠位部の上腕二頭筋腱の外側
上腕動脈は上腕遠位部の上腕二頭筋腱の内側で触知します。したがって、この選択肢は誤りです。 - 大腿動脈 ―――― 鼠径部の腸腰筋の外側
大腿動脈は鼠径部の中央付近で触知します。「腸腰筋の外側」という記述は不適切です。 - 足背動脈 ―――― 足背の長母指伸筋腱と長指伸筋腱の間
足背動脈は足背部で長母指伸筋腱と長指伸筋腱の間を走行しており、この部位で触知可能です。この選択肢が正しいです。
ワンポイントアドバイス
動脈の触知部位は、臨床で頻繁に使用する重要な知識です。特に総頸動脈、上腕動脈、大腿動脈、足背動脈などは、触診技術の基本でもあるため、具体的な解剖学的位置を正確に覚えておきましょう。