第53回

第53回理学療法士国家試験 午後問題59

平衡聴覚器の構造で正しいのはどれか。

  1. 鼓室は外耳にある。
  2. 骨迷路は内耳にある。
  3. 耳管は内耳にある。
  4. ツチ骨は中耳にある。
  5. 膜迷路は中耳にある。

解答解説

正解は2. 骨迷路は内耳にある。と4. ツチ骨は中耳にある。です。

解説

  1. 鼓室は外耳にある。
    鼓室は中耳にある空間で、外耳ではありません。この選択肢は誤りです。
  2. 骨迷路は内耳にある。
    骨迷路は内耳を構成し、聴覚や平衡感覚に関与する構造(前庭、半規管、蝸牛)が含まれます。この選択肢は正しいです。
  3. 耳管は内耳にある。
    耳管は中耳と咽頭をつなぐ管で、内耳には存在しません。この選択肢は誤りです。
  4. ツチ骨は中耳にある。
    ツチ骨は中耳の耳小骨の一つで、鼓膜の振動を伝える役割を果たします。この選択肢は正しいです。
  5. 膜迷路は中耳にある。
    膜迷路は内耳の骨迷路の内部に存在する構造であり、中耳ではありません。この選択肢は誤りです。

ワンポイントアドバイス

平衡聴覚器の構造は、外耳(耳介、外耳道)、中耳(鼓室、耳小骨)、内耳(骨迷路、膜迷路)の3つに分類されます。特に中耳と内耳の構造(骨迷路・膜迷路)を正確に覚え、関連する機能(聴覚と平衡感覚)とともに理解することが重要です。