60歳の男性。パーキンソニズムで、すくみ足を認める。メトロノームを用いた歩行練習により、10m歩行において、歩行率が120歩/分、歩行速度が0.8m/秒に改善した。平均的な歩幅はどれか。
- 30 cm
- 35 cm
- 40 cm
- 45 cm
- 50 cm
解答解説
正解は 3. 40 cm です。
歩幅は歩行速度と歩行率を用いて計算できます。以下に具体的な計算手順を示します。
- 歩行率を秒単位に変換
歩行率120歩/分を秒単位にすると、1秒間に歩く歩数は
120 ÷ 60 = 2歩/秒 です。 - 1歩の長さを計算
1秒間に進む距離は歩行速度0.8 m/秒です。これを1秒間の歩数(2歩/秒)で割ると、1歩あたりの距離(歩幅)が求められます。
0.8 ÷ 2 = **0.4 m(40 cm)**です。
したがって、この男性の平均的な歩幅は40 cmであり、選択肢3が正解です。
ワンポイントアドバイス
歩幅の計算は、歩行率(歩数/分)と歩行速度(m/秒)の関係を理解することで簡単に求められます。パーキンソニズムでは歩幅が小さくなる特徴があるため、リハビリテーションで歩行率を改善し、歩幅の拡大を図ることが重要です。