図のようなクレンザック継手の機能で正しいのはどれか。
- 背屈補助
- 背屈遊動
- 底屈制限
- 底屈制動
- 底屈補助
解答解説
正解は 2. 背屈遊動 と 3. 底屈制限 です。
クレンザック継手は、短下肢装具などに使用される足関節継手の一種で、以下の特徴的な機能を持っています。
- 背屈方向には自由に動く(背屈遊動)。
- 底屈方向には調整可能な制限がかかる(底屈制限)。
これにより、歩行時に足関節を安定させつつ、背屈の可動性を確保しながら底屈をコントロールします。
各選択肢の解説
- 背屈補助
背屈補助は、スプリングなどを利用して足関節を背屈方向に補助する機能を指しますが、クレンザック継手はこのような補助機能を持ちません。この選択肢は誤りです。 - 背屈遊動(正解)
クレンザック継手は、背屈方向には自由に動ける設計となっています。これにより、歩行時に足関節の正常な背屈運動を妨げません。この選択肢が正解です。 - 底屈制限(正解)
クレンザック継手では、底屈方向の動きを制限することが可能です。これにより、足関節の底屈が過剰になるのを防ぎ、特に歩行時の安全性が高まります。この選択肢が正解です。 - 底屈制動
底屈制動は、底屈運動を完全に止めるのではなく、抵抗をかけて制御する機能です。クレンザック継手は底屈を制限しますが、制動機能は持ちません。この選択肢は誤りです。 - 底屈補助
底屈補助は、底屈方向の運動を積極的に助ける機能を指しますが、クレンザック継手にはこのような機能はありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
クレンザック継手は、足関節の動きを調整するために使われ、特に背屈は自由に動かし、底屈は制限を加える特徴を持ちます。このような装具は、足関節の安定性と可動性のバランスを確保するため、麻痺や筋力低下のある患者に用いられることが多いです。機能を正確に理解して適切なリハビリ計画に役立てましょう。