夢に関連する睡眠障害がみられるのはどれか。
- 睡眠時驚愕症
- 睡眠時遊行症
- レム睡眠行動障害
- 睡眠関連摂食障害
- 周期性四肢運動障害
解答解説
正解は3. レム睡眠行動障害です。
解説
夢に関連する睡眠障害は、主にレム睡眠行動障害(RBD: Rapid Eye Movement Sleep Behavior Disorder)で見られます。この障害では、レム睡眠中に夢を伴い、夢の内容に基づいた身体的行動が現れるのが特徴です。
各選択肢の解説
- 睡眠時驚愕症(誤り)
- 非レム睡眠中に発生し、突然の恐怖感や驚愕反応で目覚める症状です。夢とは関係せず、通常覚醒後に内容を思い出すこともありません。
- 睡眠時遊行症(誤り)
- 非レム睡眠中に起こる異常行動で、いわゆる「夢遊病」です。夢とは無関係で、患者は行動中の記憶がないことが一般的です。
- レム睡眠行動障害(正解)
- レム睡眠中に夢を見ている際、通常は抑制されるべき身体の動きが現れる状態です。
- 特徴:夢の内容に基づいた行動(殴る、叫ぶなど)がみられ、夢の記憶も残ることがあります。
- 関連疾患:神経変性疾患(パーキンソン病、レビー小体型認知症)と関連することがあります。
- 睡眠関連摂食障害(誤り)
- 睡眠中に無意識に食事を摂る障害で、非レム睡眠中に発生します。夢とは直接的な関係はありません。
- 周期性四肢運動障害(誤り)
- 睡眠中に四肢が周期的に動く症状で、夢とは関係がありません。多くの場合、患者自身はその動きを認識していません。
まとめ
- レム睡眠行動障害:夢と直接関連し、夢の内容に基づく異常行動が現れる。
- 非レム睡眠障害(驚愕症、遊行症、関連摂食障害)は、夢とは無関係。
- 周期性四肢運動障害も夢とは無関係。
ワンポイントアドバイス
睡眠障害の分類では、レム睡眠か非レム睡眠かを区別することが重要です。特に、夢が関与する障害はレム睡眠行動障害に限定されるため、この特徴を覚えておきましょう。