第54回

第54回理学療法士国家試験 午前問題86

改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査〈JDDST-R〉の個人ー社会領域で最も早く可能になるのはどれか。

  1. 手を洗ってふく。
  2. 簡単なお手伝い。
  3. コップから飲む。
  4. 上着などを脱ぐ。
  5. ビスケットを自分で食べる。

解答解説

正解は5. ビスケットを自分で食べるです。

解説

改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査(JDDST-R)は、0歳から6歳までの乳幼児を対象に発達の遅れを評価する検査です。個人-社会領域では、子どもの社会性や身辺自立に関するスキルを評価します。

各選択肢の発達時期(目安)

  1. 手を洗ってふく(2~3歳頃)
    • 手を洗うだけでなく、ふく動作が加わるためやや高い年齢で達成されます。
  2. 簡単なお手伝い(1歳半~2歳頃)
    • 周囲の指示を理解し、簡単な指示に従う行動は、2歳前後で可能となります。
  3. コップから飲む(1歳前後)
    • 片手でコップを持ち、飲む行動は1歳頃から見られます。
  4. 上着などを脱ぐ(1歳半~2歳頃)
    • 自己操作が可能となる行動で、2歳頃に発達します。
  5. ビスケットを自分で食べる(6~9か月頃)
    • 手で食べ物をつかみ口に運ぶ動作は、最も早く発達するスキルの一つで、1歳未満で達成されます。この選択肢が最も早く可能になります。

ワンポイントアドバイス

発達スクリーニング検査の個人-社会領域では、以下の行動の発達順を覚えておくと便利です:

  • 6~9か月:ビスケットを自分で食べる。
  • 1歳頃:コップから飲む。
  • 1歳半~2歳:簡単なお手伝い、上着などを脱ぐ。
  • 2~3歳:手を洗ってふく。

この順序を頭に入れておけば、類似問題に対応しやすくなります。