第7胸椎の高さの水平断で最も腹側にあるのはどれか。
- 食道
- 右心室
- 右心房
- 左心室
- 左心房
解答解説
正解は2. 右心室です。
解説
第7胸椎の高さでは、胸腔内の重要な臓器が水平断で確認されます。この高さでは心臓が中心部に位置し、その中でも右心室が最も前方(腹側)に位置します。
心臓の位置関係
- 心臓は前胸部の左寄りに位置し、以下のように腹側から背側へ順に構造があります。
- 右心室:最も前方(胸骨に近い)。
- 右心房:やや右側で心房中隔を通じて左心房と接する。
- 左心室:心尖部を形成し、右心室の後方に位置。
- 左心房:心臓の最も後方で、食道に近接。
他の選択肢の位置関係
- 食道(誤り)
- 食道は心臓の後方に位置し、左心房のすぐ背側にあります。第7胸椎の高さでは後方に存在します。
- 右心室(正解)
- 右心室は心臓の前方を形成し、胸壁に最も近い位置にあります。したがって、腹側で最も前に位置するのは右心室です。
- 右心房(誤り)
- 右心房は右心室の後方およびやや右側に位置し、腹側ではありません。
- 左心室(誤り)
- 左心室は右心室の後方に位置し、右心室に比べるとより背側にあります。
- 左心房(誤り)
- 左心房は心臓の最も後方に位置し、食道に接しています。そのため腹側ではありません。
ワンポイントアドバイス
胸部の解剖では、臓器の前後関係(腹側・背側)を把握することが重要です。特に心臓の位置関係では以下を覚えておきましょう:
- 最前方(腹側):右心室。
- 後方(背側):左心房(食道に近接)。
これにより、胸部CTやMRIの断面図を読む際にも応用できます。