心理検査と評価内容の組合せとして適切なのはどれか。
- SCT 認知機能
- WCST 自我状態
- P-Fスタディ 認知症介護負担度
- Rorschachテスト 自己効力感
- 内田・クレペリン精神テスト 性格・行動面の特徴
解答解説
正解は5(内田・クレペリン精神テスト 性格・行動面の特徴)です。
内田・クレペリン精神テストは、連続計算作業を通じて、性格や行動面の特徴、精神的な安定性を評価する心理検査です。作業能力や疲労の影響、注意の持続性なども把握できます。
各選択肢の解説
- SCT 認知機能
SCT(文章完成テスト)は、被検者が文章を完成させることで性格や価値観、無意識の心理傾向を評価する投影法の検査です。認知機能の評価には直接関係しません。この選択肢は誤りです。 - WCST 自我状態
WCST(ウィスコンシンカード分類検査)は、認知機能の一部である柔軟な思考、概念形成、注意の切り替え能力を評価する検査です。自我状態の評価には関係しません。この選択肢は誤りです。 - P-Fスタディ 認知症介護負担度
P-Fスタディ(絵画欲求不満テスト)は、被検者の対人関係や欲求不満時の反応を評価する検査です。認知症介護負担度の評価とは無関係です。この選択肢は誤りです。 - Rorschachテスト 自己効力感
Rorschachテストはインクブロットを用いた投影法の検査で、主に人格構造や無意識の欲求を評価します。自己効力感の直接的な評価とは異なります。この選択肢は誤りです。 - 内田・クレペリン精神テスト 性格・行動面の特徴
内田・クレペリン精神テストは、性格や行動面の特徴、作業能力、精神的安定性を把握する検査です。この選択肢は正しいです。
ワンポイントアドバイス
心理検査の評価内容を覚える際は、以下の特徴を整理して覚えると効果的です:
- 投影法:SCT、Rorschachテスト、P-Fスタディ(無意識や対人関係)
- 認知機能検査:WCST(柔軟性や注意)、MMSE(認知症スクリーニング)
- 性格・行動面の特徴:内田・クレペリン精神テスト
心理検査の目的と評価内容を整理することで、臨床や試験に応用しやすくなります。