Eriksonによる成人中期の心理的発達課題はどれか。
- 勤勉性
- 同一性
- 親密性
- 生殖性
- 自我の統合
解答解説
正解は4(生殖性)です。
エリクソン(Erik Erikson)の心理社会的発達理論では、成人中期(約40~65歳)の発達課題は**生殖性(Generativity)対停滞(Stagnation)**です。生殖性とは、次世代を育てたり、社会に貢献したりすることを指します。この時期の課題を乗り越えることで、人生に充実感を得られるとされています。
各選択肢の解説
- 勤勉性
勤勉性(Industry)は学童期(6~12歳)の発達課題で、仕事や学習に対する能力を培うことが中心となります。この選択肢は誤りです。 - 同一性
同一性(Identity)は青年期(12~20歳)の発達課題で、自分自身のアイデンティティを確立する時期に該当します。この選択肢は誤りです。 - 親密性
親密性(Intimacy)は成人前期(20~40歳)の発達課題で、他者との親密な関係を築くことが中心です。この選択肢は誤りです。 - 生殖性
生殖性(Generativity)は成人中期の発達課題で、家庭や仕事、地域社会を通じて次世代や社会に貢献することを意味します。この選択肢は正しいです。 - 自我の統合
自我の統合(Ego Integrity)は老年期(65歳以降)の発達課題で、人生を振り返り、充実感を得ることを指します。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
エリクソンの発達段階理論を覚える際は、以下の年齢と課題の対応を整理して覚えると便利です:
- 青年期(同一性 vs 役割の混乱)
- 成人前期(親密性 vs 孤立)
- 成人中期(生殖性 vs 停滞)
- 老年期(自我の統合 vs 絶望)
これらの課題は、人生の各段階で直面する社会的および心理的挑戦を表しています。