左股関節の可動域測定に関する正しい選択肢はどれか。
- 基本軸は体幹との平行線である。
- 参考可動域は60度である。
- 固定部位は脊柱である。
- 移動軸は腓骨である。
- 背臥位で行う。
解答解説
正解は 5. 背臥位で行う です。
この図は左股関節の外旋可動域を測定している場面を示しています。股関節外旋の可動域測定では、患者を背臥位にして行うのが適切な方法です。
各選択肢の解説
- 基本軸は体幹との平行線である
基本軸は「膝蓋骨から下ろした垂直線」に設定します。体幹との平行線ではないため、この選択肢は誤りです。 - 参考可動域は60度である
股関節外旋の参考可動域は45度が基準値です。60度は正常範囲を超えており、この選択肢は誤りです。 - 固定部位は脊柱である
固定部位は「骨盤」です。脊柱を固定する必要はありません。この選択肢は誤りです。 - 移動軸は腓骨である
移動軸は「下腿(脛骨中央線)」に設定します。腓骨ではなく、脛骨を基準とします。この選択肢は誤りです。 - 背臥位で行う(正解)
股関節外旋可動域の測定は、患者を背臥位にし、膝関節を90度屈曲させた状態で行います。骨盤を固定し、股関節のみの可動性を評価することで正確な測定が可能です。この選択肢が正解です。
ワンポイントアドバイス
股関節外旋可動域測定では、基本軸が「膝蓋骨より下した垂直線」である点を正確に理解しましょう。移動軸は脛骨に沿って設定し、膝を90度屈曲した背臥位で実施します。また、参考可動域は45度であることを覚え、他の部位の代償動作を防ぐように骨盤を固定することが重要です。