8歳の脳性麻痺児が階段昇降時に手すりを必要とし、長距離の歩行や狭い場所を歩くときに介助が必要な場合、GMFCS-Expanded and Revised(E&R)のレベルはどれか。
- レベルⅠ
- レベルⅡ
- レベルⅢ
- レベルⅣ
- レベルⅤ
解答解説
正解は2(レベルⅡ)です。
GMFCS-Expanded and Revised(E&R)は、脳性麻痺児の粗大運動能力を5つのレベルで評価します。レベルⅡは、手すりを使いながら階段を昇降でき、平坦な道では歩行が可能であるものの、長距離歩行や狭い場所での移動に制限があり、介助が必要な段階を示します。8歳のこの児童は、レベルⅡの基準に該当します。
各選択肢の解説
- レベルⅠ
レベルⅠは、階段昇降を手すりなしで行い、長距離歩行や狭い場所でも介助が不要な段階です。この児童のように手すりを必要とする状況には該当しません。 - レベルⅡ
レベルⅡは、平坦な道で歩行可能ですが、階段昇降時に手すりが必要で、長距離歩行や狭い場所での移動に困難がある段階です。この児童の状況に一致するため正解です。 - レベルⅢ
レベルⅢは、歩行補助具や車椅子を使用し、歩行能力が制限される段階です。この児童は歩行補助具を使用していないため、該当しません。 - レベルⅣ
レベルⅣは、主に車椅子を使用して移動し、歩行は非常に限られる段階です。この児童は歩行可能であるため、該当しません。 - レベルⅤ
レベルⅤは、全介助が必要で移動や姿勢保持が困難な段階です。この児童は歩行が可能なため、該当しません。
ワンポイントアドバイス
GMFCS-E&Rは、子どもの年齢や運動能力に基づき分類されます。レベルⅡは、手すりを使用した階段昇降や狭い場所での介助が必要な状況が特徴です。患者の動作能力を詳細に観察し、補助具や介助の必要性を考慮することが重要です。