Heberden結節の好発部位はどれか。
- 遠位指節間関節
- 遠位橈尺関節
- 近位指節間関節
- 近位橈尺関節
- 中手指節関節
解答解説
正解は1. 遠位指節間関節です。
解説
Heberden結節は、変形性関節症(OA)の一種で、特に手指の遠位指節間関節(DIP関節)に発生する骨の肥厚や結節を指します。この結節は、加齢や遺伝的要因により関節軟骨が変性し、関節の辺縁に骨棘(骨の増殖)が形成されることによって生じます。
特徴
- 好発部位: 遠位指節間関節(DIP関節)
- 主な症状: 関節の腫れ、変形、痛み(初期)、可動域制限
- 関連疾患: Heberden結節が進行すると、関節が硬化し、機能障害を引き起こすことがあります。
その他の選択肢
- 遠位橈尺関節
遠位橈尺関節は手関節の一部であり、主に前腕の回内・回外運動に関与します。Heberden結節の発生部位ではありません。不正解です。 - 近位指節間関節
近位指節間関節(PIP関節)は、Bouchard結節の好発部位です。Heberden結節の好発部位ではありません。不正解です。 - 近位橈尺関節
近位橈尺関節は肘関節に関与する関節であり、Heberden結節の発生部位ではありません。不正解です。 - 中手指節関節
中手指節関節(MP関節)は、関節リウマチなどで好発する部位ですが、Heberden結節とは関係ありません。不正解です。
ワンポイントアドバイス
Heberden結節は遠位指節間関節(DIP関節)、Bouchard結節は近位指節間関節(PIP関節)に好発します。この区別を確実に覚えておきましょう。また、関節リウマチではMP関節やPIP関節が侵されるため、変形性関節症との違いも重要なポイントです。