第58回理学療法士国家試験　午前問題43

アキレス腱周囲炎で正しいのはどれか。

1. 男性に多い。
2. 手術療法が第一選択となる。
3. 成人よりも小児で多くみられる。
4. Thompson テストが陽性となる。
5. つま先部を高くした足底板が有効である。

解答解説

正解は1.男性に多いです。

アキレス腱周囲炎は、男性に多く、特にランニングなど反復的な負荷が原因で発生します。初期治療は保存療法が基本であり、手術療法は第一選択ではありません。

各選択肢の解説

1. 男性に多い。
   この選択肢が正解です。アキレス腱周囲炎は、男性や運動習慣のある人に多くみられます。
2. 手術療法が第一選択となる。
   この選択肢は誤りです。アキレス腱周囲炎の治療では、保存療法が第一選択です。炎症軽減を目的とした休息やアイシング、リハビリが推奨されます。
3. 成人よりも小児で多くみられる。
   この選択肢は誤りです。アキレス腱周囲炎は成人に多く、小児ではあまりみられません。
4. Thompsonテストが陽性となる。
   この選択肢は誤りです。Thompsonテストはアキレス腱断裂の評価に用いられる検査であり、周囲炎には適しません。
5. つま先部を高くした足底板が有効である。
   この選択肢は誤りです。つま先部を高くした足底板はアキレス腱断裂や足底筋膜炎に適応されますが、アキレス腱周囲炎には特に推奨されません。

ワンポイントアドバイス

アキレス腱周囲炎は、ランニングやジャンプ動作を繰り返す男性に多いことが特徴です。治療では、保存療法が基本であり、手術は例外的であることを覚えておきましょう。