第59回

第59回理学療法士国家試験 午前問題90

骨粗鬆症で正しいのはどれか。

  1. 女性より男性に多い。
  2. 遺伝的要因は影響しない。
  3. 続発性より原発性が多い。
  4. 骨折は大腿骨近位部が最も多い。
  5. 日本の患者数は約100万人である。

解答解説

正解は 3. 続発性より原発性が多い です。

骨粗鬆症には、加齢や閉経によって生じる原発性骨粗鬆症と、特定の病気や薬剤の使用が原因となる続発性骨粗鬆症の2つのタイプがあります。日本では大部分が原発性骨粗鬆症であり、続発性よりもはるかに多いです。

各選択肢の解説

  1. 女性より男性に多い
    骨粗鬆症は特に閉経後の女性に多くみられます。女性ホルモン(エストロゲン)の減少が骨密度の減少に影響を与えるため、女性の発症率が高いです。この選択肢は誤りです。
  2. 遺伝的要因は影響しない
    骨粗鬆症には遺伝的要因も影響するとされています。家族歴などが骨密度に影響を与えることがあるため、遺伝的要因も無視できません。この選択肢は誤りです。
  3. 続発性より原発性が多い(正解)
    骨粗鬆症は、加齢や閉経などの自然な原因による原発性骨粗鬆症が多く、薬剤や疾患による続発性骨粗鬆症よりもはるかに多く見られます。この選択肢が正解です。
  4. 骨折は大腿骨近位部が最も多い
    骨粗鬆症による骨折の中で最も多いのは、脊椎圧迫骨折です。大腿骨近位部の骨折も多いですが、脊椎が最も多いです。この選択肢は誤りです。
  5. 日本の患者数は約100万人である
    日本における骨粗鬆症の患者数は約1000万人と推定されており、100万人よりもはるかに多いです。この選択肢は誤りです。

ワンポイントアドバイス

骨粗鬆症は特に女性に多く、加齢や閉経に関連した原発性骨粗鬆症が大半を占めます。骨粗鬆症による骨折は脊椎圧迫骨折が最も多いことも覚えておきましょう。