外傷性脊髄損傷で正しいのはどれか。
- 男性より女性に多い。
- 頸髄損傷が胸腰髄損傷より多い。
- 交通事故による受傷が最も多い。
- 発症者の年齢は20歳代が最も多い。
- 頸髄損傷では完全麻痺者の比率が高い。
解答解説
正解は 2. 頸髄損傷が胸腰髄損傷より多い です。
外傷性脊髄損傷において、最も多いのは頸髄損傷です。頸椎は可動性が高く脆弱なため、外傷によって脊髄損傷が発生しやすい部位です。
各選択肢の解説
- 男性より女性に多い
外傷性脊髄損傷は、一般的に男性に多く、特に若年から中年の男性に多く発生します。このため、この選択肢は誤りです。 - 頸髄損傷が胸腰髄損傷より多い(正解)
頸髄は可動性が高く、外部からの衝撃で損傷しやすい部位です。そのため、胸腰髄損傷よりも頸髄損傷が多く発生します。 - 交通事故による受傷が最も多い
かつては交通事故による受傷が多かったものの、近年は高齢者の転倒による受傷が増えており、現在では転倒が最も多い原因とされています。この選択肢は誤りです。 - 発症者の年齢は20歳代が最も多い
脊髄損傷の発症者は、高齢者(特に転倒事故による受傷)の割合が増加しており、必ずしも20歳代が最も多いわけではありません。この選択肢は誤りです。 - 頸髄損傷では完全麻痺者の比率が高い
頸髄損傷では不全麻痺が多く、必ずしも完全麻痺の割合が高いわけではありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
外傷性脊髄損傷の部位としては、特に頸髄損傷が多いことが重要なポイントです。また、原因としては近年、交通事故よりも高齢者の転倒が増えていることも併せて覚えておきましょう。