第55回

第55回理学療法士国家試験 午後問題2

関節可動域測定法8日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準によるPで、正しいのはどれか。

  1. 手屈曲
  2. 手伸展
  3. 手橈屈
  4. 母指掌側外転
  5. 母指橈側外転

解答解説

正解は 4. 母指掌側外転 です。

母指掌側外転は、母指(親指)が手の平に対して垂直に外側へ動く運動を指します。図では、この動きに適した基本軸と移動軸が正確に示されています。関節可動域測定の手順に基づいて適切な測定法が行われています。

各選択肢の解説

  1. 手屈曲
    誤りです。 手屈曲は手関節の屈曲を指しますが、選択肢1の図では測定に使用する軸の設定や動きが示されていません。
  2. 手伸展
    誤りです。 手伸展は手関節の伸展を指しますが、選択肢2の図では基本軸や測定法が示されていないため、適切とはいえません。
  3. 手橈屈
    誤りです。 手橈屈は手関節が橈側(親指側)に傾く運動ですが、選択肢3の図は橈屈の動きを示していません。
  4. 母指掌側外転
    正解です。 図は母指掌側外転の測定姿勢および軸の配置が基準に沿っており、正しい測定法を示しています。
  5. 母指橈側外転
    誤りです。 母指橈側外転は、母指が橈側に動く運動を指しますが、選択肢5の図はそれを示していません。

ワンポイントアドバイス

関節可動域測定では、基本軸と移動軸の配置が正確であることが重要です。特に母指の動き(掌側外転や橈側外転)は複雑で間違いやすいので、基準となる動作と軸を明確に理解しておきましょう。