後腹膜腔に存在するのはどれか。
- 胃
- 空腸
- 膵臓
- 横行結腸
- S状結腸
解答解説
正解は 3. 膵臓 です。
後腹膜腔(retroperitoneal space)は腹腔の後方に位置する空間で、腹膜の後面に接する器官が含まれます。膵臓は後腹膜腔に位置し、その他に腎臓、尿管、副腎、下大静脈、腹部大動脈などが含まれます。選択肢の中で膵臓のみが後腹膜腔内の臓器です。
各選択肢の解説
- 胃
胃は腹腔内臓器であり、腹膜に完全に覆われています。 後腹膜腔には含まれません。この選択肢は誤りです。 - 空腸
空腸も腹腔内臓器で、腹膜に覆われている小腸の一部です。 後腹膜腔には含まれません。この選択肢は誤りです。 - 膵臓
正解です。膵臓は後腹膜腔内に位置し、腹膜の後面に接しています。 十二指腸と密接に関連し、腹部大動脈や下大静脈の前方に位置します。 - 横行結腸
横行結腸は腹腔内臓器で、腹膜に覆われています。 後腹膜腔には含まれません。この選択肢は誤りです。 - S状結腸
S状結腸も腹腔内臓器で、腹膜に覆われています。 後腹膜腔には含まれません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
後腹膜腔には、膵臓、腎臓、副腎、尿管、下大静脈、腹部大動脈などが含まれます。これらの臓器は腹膜の後方に位置し、臨床的にも重要です。一方、胃や腸は腹腔内臓器であり、後腹膜腔には含まれないことを覚えておきましょう。