第55回

第55回理学療法士国家試験 午後問題1

小児を裸足で方眼紙の上を歩行させた図を示す。重複歩距離はどれか。

  1. 10 cm
  2. 20 cm
  3. 35 cm
  4. 40 cm
  5. 55 cm

解答解説

正解は 4. 40 cm です。

重複歩距離とは、左右の足の歩幅が前後で重なる部分の長さを指します。この場合、図の足跡を確認すると、左右の足が前後に重なる距離が40 cmであることがわかります。

各選択肢の解説

  1. 10 cm
    誤りです。10 cmは、左右の足が重なる部分の一部にすぎません。 重複歩距離は図全体で考える必要があります。
  2. 20 cm
    誤りです。20 cmでは、左右の重複範囲全体を正確に反映していません。
  3. 35 cm
    誤りです。この値も重複歩距離を正確に反映したものではありません。 図では40 cmの重複が確認できます。
  4. 40 cm
    正解です。図の足跡を基に、左右の足が重なった全体の距離を計算すると40 cmとなります。 方眼紙の1マスが5 cmであることを基に確認できます。
  5. 55 cm
    誤りです。55 cmは、実際の重複歩距離よりも過大な値です。 図にはこれほどの重複は見られません。

ワンポイントアドバイス

重複歩距離は、歩行のバランスや対称性の評価に用いられます。図や測定道具を正確に読み取るスキルが重要です。方眼紙の1マスのサイズや足跡の配置に注目して、正確な数値を算出できるようにしましょう。