背臥位における褥瘡の好発部位はどれか。2つ選べ
- 踵部
- 膝窩部
- 仙骨部
- 内果部
- 大転子部
解答解説
正解は 1. 踵部 と 3. 仙骨部 です。
背臥位(仰向けの姿勢)では、体重がかかりやすい部分に圧迫が集中するため、褥瘡(床ずれ)が発生しやすい部位があります。特に、踵部と仙骨部は、体重が直接かかるため、褥瘡の好発部位です。
各選択肢の解説
- 踵部(正解)
踵部は、背臥位で直接体重がかかる部位であり、圧迫による血流低下が起こりやすいため、褥瘡の好発部位です。 - 膝窩部
膝窩部(膝の後ろ側)は、背臥位では体重がかかりにくい部分であり、通常褥瘡が発生する部位ではありません。 - 仙骨部(正解)
仙骨部は、背臥位で体重が集中しやすく、圧迫による褥瘡が発生しやすい部位です。 - 内果部
内果部(内くるぶし)は、背臥位で直接圧がかかる部位ではなく、通常褥瘡が発生しにくいです。側臥位での圧迫により褥瘡ができやすい部位です。 - 大転子部
大転子部(太ももの外側)は、側臥位で体重がかかる部位であり、背臥位では圧迫されにくいため、褥瘡の好発部位にはなりません。
ワンポイントアドバイス
褥瘡の好発部位は、姿勢によって異なります。背臥位では仙骨部や踵部、側臥位では大転子部や内果部が好発部位となります。患者の姿勢に応じて、リスクの高い部位に注意を払い、適切な体位交換やクッションの使用で予防することが重要です。