第59回

第59回理学療法士国家試験 午前問題88

背臥位における褥瘡の好発部位はどれか。2つ選べ

  1. 踵部
  2. 膝窩部
  3. 仙骨部
  4. 内果部
  5. 大転子部

解答解説

正解は 1. 踵部3. 仙骨部 です。

背臥位(仰向けの姿勢)では、体重がかかりやすい部分に圧迫が集中するため、褥瘡(床ずれ)が発生しやすい部位があります。特に、踵部仙骨部は、体重が直接かかるため、褥瘡の好発部位です。

各選択肢の解説

  1. 踵部(正解)
    踵部は、背臥位で直接体重がかかる部位であり、圧迫による血流低下が起こりやすいため、褥瘡の好発部位です。
  2. 膝窩部
    膝窩部(膝の後ろ側)は、背臥位では体重がかかりにくい部分であり、通常褥瘡が発生する部位ではありません。
  3. 仙骨部(正解)
    仙骨部は、背臥位で体重が集中しやすく、圧迫による褥瘡が発生しやすい部位です。
  4. 内果部
    内果部(内くるぶし)は、背臥位で直接圧がかかる部位ではなく、通常褥瘡が発生しにくいです。側臥位での圧迫により褥瘡ができやすい部位です。
  5. 大転子部
    大転子部(太ももの外側)は、側臥位で体重がかかる部位であり、背臥位では圧迫されにくいため、褥瘡の好発部位にはなりません。

ワンポイントアドバイス

褥瘡の好発部位は、姿勢によって異なります。背臥位では仙骨部踵部、側臥位では大転子部内果部が好発部位となります。患者の姿勢に応じて、リスクの高い部位に注意を払い、適切な体位交換やクッションの使用で予防することが重要です。