第59回

第59回理学療法士国家試験 午前問題40

成人の心肺停止に対する1分間あたりの胸骨圧迫の回数で適切なのはどれか。

1.20回
2.50回
3.70回
4.100回
5.130回

解答解説

正解は 4.100回 です。

  • 成人に対する胸骨圧迫は、1分間に100〜120回の速さで行うことが推奨されています。この速度で胸骨圧迫を行うと、適切な血流を確保しやすく、脳や心臓への血流を維持するのに効果的です。100回はその範囲内にあり、適切な回数とされています。

選択肢の解説

  1. 20回
    誤りです。20回は圧迫の回数が少なすぎ、血流を維持するには全く不十分です。1分間あたり100~120回が推奨されており、20回では脳や心臓への血流が確保できません。
  2. 50回
    誤りです。50回も不十分です。胸骨圧迫が遅いと血圧が十分に上がらず、重要臓器への血流が不足してしまいます。1分間に100〜120回を目指して速やかに行う必要があります。
  3. 70回
    誤りです。70回も圧迫の回数としては少なく、適切な血流を維持するためには不十分です。1分間あたり100〜120回の範囲で行うことが基本です。
  4. 100回
    正解です。1分間あたり100〜120回は、心肺蘇生において適切とされています。この回数で圧迫を行うことで、心臓や脳への血流が確保されやすくなります。
  5. 130回
    誤りです。130回は速すぎます。1分間あたり100〜120回を超えると、正確な深さでの圧迫が難しくなり、血流を維持する効果が低下する可能性があります。心肺蘇生では、100〜120回という一定のペースで行うことが推奨されています。

ワンポイントアドバイス

胸骨圧迫は、1分間あたり100〜120回のペースと、5~6cmの深さを目指すことが重要です。圧迫の速度と深さが適切であれば、脳や心臓に十分な血流を送り込むことができ、蘇生の成功率が高まります。