第55回理学療法士国家試験　午前問題79

創始者と心理療法の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

1. Beck　―　集団療法
2. Freud ―　自由連想
3. Jung　―　夢分析
4. Rogers ―　自律訓練法
5. Skinner ―　認知療法

解答解説

正解は 2. Freud 自由連想 と 3. Jung 夢分析 です。

心理療法の創始者とその技法を正しく組み合わせる問題です。自由連想はFreud（フロイト）が提唱した精神分析の基本的な手法であり、夢分析はJung（ユング）が重要視した手法です。

各選択肢の解説

1. Beck 集団療法
   誤りです。Beck（ベック）は認知療法の創始者であり、集団療法は彼の主な手法ではありません。 認知療法では、自動思考の修正を中心とする個別療法が多く用いられます。
2. Freud 自由連想
   正解です。Freud（フロイト）は精神分析の創始者であり、自由連想法は患者が心に浮かんだことを抑制なく語ることで無意識を探る基本的な手法です。
3. Jung 夢分析
   正解です。Jung（ユング）は分析心理学を提唱し、夢分析を心理療法の重要な要素として取り入れました。 夢は個人の無意識と集団的無意識を理解する手がかりとされます。
4. Rogers 自律訓練法
   誤りです。Rogers（ロジャーズ）は来談者中心療法（クライエント中心療法）の創始者です。 自律訓練法はシュルツによって開発されたリラクセーション技法です。
5. Skinner 認知療法
   誤りです。Skinner（スキナー）は行動療法の基礎となるオペラント条件づけの研究者であり、認知療法はBeckによって創始されました。

ワンポイントアドバイス

心理療法の代表的な手法とその創始者を正確に理解することが重要です。特に、Freud（精神分析）、Jung（分析心理学）、Beck（認知療法）、Rogers（来談者中心療法）、Skinner（行動療法）の特徴を押さえることで、試験対策に役立ちます。