出生時に出現していないのはどれか。
- Moro反射
- Galant反射
- Babinski反射
- 緊張性迷路反射
- 対称性緊張性頸反射
解答解説
正解は 5. 対称性緊張性頸反射 です。
対称性緊張性頸反射(STNR)は、通常生後6~9か月頃に出現し、四つん這いや這い這いをする準備段階として重要な役割を果たします。この反射は、首の屈曲・伸展に応じて上肢と下肢が異なる動きをするもので、出生時には見られません。
各選択肢の解説
- Moro反射
Moro反射は出生時から見られ、赤ちゃんが急に姿勢が変わったり、音に驚いたりすると、両腕を広げて抱きつくような反応を示します。通常、生後3~4か月頃に消失します。 - Galant反射
Galant反射も出生時から見られる反射で、赤ちゃんの背中の一側を触ると、その側に体を曲げる反応を示します。通常、生後3~6か月頃に消失します。 - Babinski反射
Babinski反射も出生時から見られ、足の裏を刺激すると足の指が広がる反応です。通常、生後1~2年以内に消失します。 - 緊張性迷路反射(TLR)
緊張性迷路反射は出生時から見られる反射で、頭を前後に動かすと体全体が屈曲・伸展する反応を示します。この反射は生後3~4か月頃までに消失します。 - 対称性緊張性頸反射(STNR)(正解)
STNRは通常、生後6~9か月頃に出現し、四つん這いなどの姿勢をサポートする役割を果たします。出生時には存在しません。
ワンポイントアドバイス
原始反射には、出生時から見られる反射と、生後数か月してから出現する反射があります。STNR(対称性緊張性頸反射)は生後6~9か月に出現するため、出生時には見られないことを覚えておきましょう。