副腎髄質から分泌されるホルモンはどれか。2つ選べ。
- アドレナリン
- アルドステロン
- アンドロゲン
- コルチゾール
- ノルアドレナリン
解答解説
正解は 1. アドレナリン と 5. ノルアドレナリン です。
副腎髄質は、カテコールアミンと呼ばれるホルモンであるアドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)を分泌します。これらのホルモンは交感神経刺激に反応して分泌され、ストレス時の「闘争・逃走反応」を引き起こします。他の選択肢は副腎皮質から分泌されるホルモンであり、副腎髄質とは異なります。
各選択肢の解説
- アドレナリン
正解です。副腎髄質から分泌される主要なホルモンの一つで、交感神経系の刺激に応じて血糖値の上昇や心拍数の増加を促します。 - アルドステロン
誤りです。アルドステロンは副腎皮質の球状帯から分泌される鉱質コルチコイドであり、主に体液のナトリウムとカリウムのバランスを調節します。 - アンドロゲン
誤りです。アンドロゲンは副腎皮質の網状帯から分泌される性ホルモンの一種です。 副腎髄質では分泌されません。 - コルチゾール
誤りです。コルチゾールは副腎皮質の束状帯から分泌される糖質コルチコイドであり、血糖値の調節や抗炎症作用を担います。 副腎髄質では分泌されません。 - ノルアドレナリン
正解です。ノルアドレナリンも副腎髄質から分泌され、アドレナリンと同様に交感神経系の興奮を助けます。 血管収縮を促し血圧を上昇させます。
ワンポイントアドバイス
副腎は髄質と皮質の二つの部分に分かれ、それぞれ異なるホルモンを分泌します。副腎髄質はカテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)を分泌し、副腎皮質はアルドステロン、コルチゾール、アンドロゲンを分泌します。この区別を正確に覚えておきましょう。