線毛上皮があるのはどれか。
- 腟
- 子宮
- 尿管
- 膀胱
- 卵管
解答解説
正解は 5. 卵管 です。
線毛上皮は、卵管の内面に存在し、受精卵や卵子を子宮に向かって運ぶ役割を担います。線毛の動きと平滑筋の収縮が協調して、卵管内での卵子や受精卵の輸送が行われます。他の選択肢の組織は線毛上皮を持ちません。
各選択肢の解説
- 腟
腟の内面は重層扁平上皮で覆われています。 腟は外部からの摩擦に強い構造を持ち、線毛上皮ではありません。この選択肢は誤りです。 - 子宮
子宮内膜は単層円柱上皮で覆われています。 子宮内膜には線毛細胞も含まれますが、線毛上皮全体が存在するわけではありません。この選択肢は誤りです。 - 尿管
尿管は移行上皮で覆われており、尿の流れに対応して伸縮可能な構造を持っています。 線毛上皮ではありません。この選択肢は誤りです。 - 膀胱
膀胱の内面は移行上皮で覆われています。 膀胱も尿管と同様に伸縮が必要なため、線毛上皮はありません。この選択肢は誤りです。 - 卵管
正解です。卵管の内面は単層円柱上皮で覆われ、その一部は線毛を持つ細胞です。 線毛の動きが卵子や受精卵の輸送を助けます。
ワンポイントアドバイス
線毛上皮は主に、物質の移動を助ける機能を持っています。気道(鼻腔や気管支)や卵管のように特定の方向への移動が必要な器官に存在することを覚えておきましょう。また、膀胱や尿管など、伸縮が重要な器官は移行上皮で覆われている点も試験で頻出です。