第55回

第55回理学療法士国家試験 午前問題53

関節と関節構造の組合せで正しいのはどれか。

  1. 手のMP関節 らせん関節
  2. 橈骨手根関節 鞍関節
  3. 上橈尺関節 顆状関節
  4. 腕尺関節 蝶番関節
  5. 肩鎖関節 平面関節

解答解説

正解は 4. 腕尺関節 蝶番関節 5. 肩鎖関節 平面関節 です。

各関節はその構造に基づいて分類されます。蝶番関節や平面関節、顆状関節などの特徴を正確に理解することが重要です。腕尺関節は蝶番関節、肩鎖関節は平面関節として分類されるため、これらが正しい組み合わせです。

各選択肢の解説

  1. 手のMP関節 らせん関節
    誤りです。手のMP(中手指節)関節は、顆状関節に分類されます。 顆状関節は、屈曲・伸展と外転・内転の2軸性の動きが可能です。らせん関節は異なる構造です。
  2. 橈骨手根関節 鞍関節
    誤りです。橈骨手根関節は顆状関節に分類されます。 鞍関節は母指の手根中手関節に見られる特殊な関節です。
  3. 上橈尺関節 顆状関節
    誤りです。上橈尺関節は車軸関節に分類されます。 車軸関節は1軸性で回旋運動が特徴的です。
  4. 腕尺関節 蝶番関節
    正解です。腕尺関節は、肘関節の一部で蝶番関節に分類されます。 屈曲・伸展の1軸性の動きが可能です。
  5. 肩鎖関節 平面関節
    正解です。肩鎖関節は平面関節に分類され、肩甲骨と鎖骨の間のわずかな滑り運動を可能にします。

ワンポイントアドバイス

関節構造の分類を覚える際には、その動きの特性や例を関連付けて覚えると効果的です。例えば、蝶番関節は屈曲と伸展が主な動き(腕尺関節や膝関節)、平面関節は滑るような運動(肩鎖関節や椎間関節)など、具体的な動きをイメージしましょう。