脳卒中重症評価法(SIAS)の麻痺側運動機能の評価で2点となるのはどれか。
- 図1
- 図2
- 図3
- 図4
- 図5
解答解説
正解は1. 図1です。
解説
SIAS(脳卒中重症評価法)における運動機能評価は、動作の遂行レベルを0~5点でスコアリングし、数値が低いほど運動機能の障害が重度であることを意味します。2点の基準は以下の通りです:
- 図1(肩屈曲・肘伸展)
図1の動作では、麻痺側上肢を屈曲させて肘を伸ばす動作を行いますが、関節角度が30度未満の場合、2点に該当します。この評価はSIASの基準と一致しており、正解です。
その他の選択肢
- 図2(指の運動)
指の運動では、特定の指を分離して動かせるかが評価されますが、2点は指の動きがほとんど見られない場合に該当します。この図は、明確な指の動きが示されています。不正解です。 - 図3(股関節屈曲)
股関節屈曲の評価では、膝が持ち上がる動作が行えるかどうかを評価します。2点に該当するのは、動きがわずかに見られる場合で、図3はそれを超えた動きが確認できるため、不正解です。 - 図4(膝伸展)
膝伸展では、膝を伸ばす動作を評価します。2点は、動きがほとんど認められない場合に該当しますが、図4はそれを超える動きが示されているため、不正解です。 - 図5(足関節背屈)
足関節背屈の評価では、足を上げる動作が行えるかを確認します。2点は、足関節の動きがわずかに見られる場合ですが、図5はそれを超える動きが確認されるため、不正解です。
ワンポイントアドバイス
SIASの運動機能評価では、麻痺側の関節運動の可動域や運動の質を基準として点数化します。2点に該当する条件は「動作の一部がわずかに可能だが、十分な運動を達成できない状態」が基本です。評価基準を暗記するだけでなく、動作のイラストや具体例に基づいて実際の状態をイメージできるようにしましょう。