膝蓋骨で正しいのはどれか。
- 関節面は外側面に比べて内側面で広い。
- 膝関節屈曲位で可動性が高くなる。
- 膝関節伸筋の作用効率を高めている。
- 膝関節の屈曲に伴い上方に引かれる。
- 膝関節の伸展に伴い接触面は上方に移動する。
解答解説
正解は3. 膝関節伸筋の作用効率を高めているです。
解説
膝蓋骨は、大腿四頭筋腱内に位置する種子骨であり、膝関節の運動や力学において重要な役割を果たします。その主要な機能の1つが、膝関節伸筋群(特に大腿四頭筋)の作用効率を高めることです。
各選択肢の解説
- 関節面は外側面に比べて内側面で広い(誤り)
- 膝蓋骨の関節面は外側面の方が内側面よりも広いです。これは、膝関節の屈伸時に大腿骨外側顆との接触が多いためです。
- 膝関節屈曲位で可動性が高くなる(誤り)
- 膝関節が屈曲すると、膝蓋骨は大腿骨顆間溝に深くはまり込むため、可動性は低下します。逆に、伸展位では膝蓋骨の可動性が高くなります。
- 膝関節伸筋の作用効率を高めている(正解)
- 膝蓋骨は、大腿四頭筋腱の延長として、膝関節伸展時の力学的効率を高める役割を果たします。膝蓋骨がテコのように働くことで、筋の作用線が増し、少ない力で効果的に膝を伸ばすことが可能となります。
- 膝関節の屈曲に伴い上方に引かれる(誤り)
- 膝関節の屈曲に伴い、膝蓋骨は下方に移動します。逆に、伸展に伴い上方に移動します。
- 膝関節の伸展に伴い接触面は上方に移動する(誤り)
- 膝関節の伸展時には、膝蓋骨と大腿骨顆間溝の接触面は下方に移動します。屈曲時には接触面が上方に移動します。
ワンポイントアドバイス
膝蓋骨の役割は以下の点を押さえると理解しやすいです:
- 力学的効率の向上:膝蓋骨がテコとして機能し、伸展時の筋力を効率化。
- 接触面の移動:屈曲時に接触面が上方、伸展時に下方へ移動。
- 可動性:伸展位で可動性が高く、屈曲位で低下。
膝関節と膝蓋骨の動きをイメージしながら覚えると実践的な理解が深まります。