第55回

第55回理学療法士国家試験 午前問題26

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準)による股関節の参考可動域角度で正しいのはどれか。

  1. 外旋:20°
  2. 外転:20°
  3. 屈曲:110°
  4. 伸展:15°
  5. 内旋:20°

解答解説

正解は 4. 伸展:15° です。
日本整形外科学会と日本リハビリテーション医学会の基準による股関節の参考可動域角度は、屈曲120°、伸展15°、外転45°、内転20°、外旋45°、内旋45°です。この中で、伸展が15°であることが正解となります。

各選択肢の解説

  1. 外旋:20°
    股関節の外旋の参考可動域角度は45°です。 20°では基準よりも大幅に小さく、この選択肢は誤りです。
  2. 外転:20°
    股関節の外転の参考可動域角度は45°です。 20°は基準よりも小さいため、この選択肢も誤りです。
  3. 屈曲:110°
    股関節の屈曲の参考可動域角度は120°です。 110°は基準よりも小さいため、この選択肢は誤りです。
  4. 伸展:15°
    正解です。股関節の伸展の参考可動域角度は15°で、基準に合致しています。
  5. 内旋:20°
    股関節の内旋の参考可動域角度は45°です。 20°は基準よりも小さく、この選択肢は誤りです。

ワンポイントアドバイス

関節可動域の参考基準は、臨床でのリハビリ評価や治療計画に役立ちます。特に日本整形外科学会と日本リハビリテーション医学会が設定している基準値は、試験でもよく出題されるため、覚えておきましょう。屈曲120°、伸展15°、外転45°、内転20°、外旋45°、内旋45°が股関節の基準値です。